こんにちは!都筑区放課後等デイサービス FORTUNAです。
オミクロン株の罹患者数の増加が懸念されています。オミクロン自体が怖いのか、それともあまり怖くないのか、私たちはわかりません。正確な情報が欲しいです。困るのうつった人だけではなくその周囲の人(子どもたちもです)にも迷惑が掛かってしまいます。早くピークアウトしてほしいと願うばかりですね。スタッフは全員2回のワクチン接種は受けているものの、3回目を打つほうが良いのであれば早めに打てるように切に願います。
さて、感覚シーズン2も終わりに近づいてまいりました。私は主に発達性協調運動障害(DCD:Developmental Coordination Disorder)についての説明をしたかったので、最後に識別感覚において非常に重要な役割をもっている視覚に焦点を当てて、ほかの感覚においては後日時間があるときに説明いたします。
では、今まで感覚過敏、感覚鈍麻の話をしてきました。これは視覚にも当てはまります。視覚過敏は視覚情報に過剰に反応してしまう状態で、視覚鈍麻は視覚情報は脳内に入ってくるのですが、情報処理が上手くいかず認識できない状態といえます。
視覚過敏の特徴は、視覚情報を感じ取りやすいことです。私たちが日常普通に生活できていることでも、視覚過敏の人には苦痛であることもあるのです。部屋やお店の照明などが良い例です。
通常ヒトには2つの眼球から入力された視覚情報にピントを合わせることで物事を立体視しています。
自分が興味がある情報に目を向け⇒その情報を眼球の中心部でとらえ⇒ピントを合わせる。という流れです。これを中心視と呼び、中心部以外(中心部周辺)でとらえた映像はピントが合っていないため、ボヤっとした感じでしかとらえられません。(周辺視といいます)
この周辺視には、急にその周辺視の視野に何かが見えたり、入ってきた場合、反射的に危険を避ける行動をとってしまう反射機能が存在します。視覚過敏のヒトはこの周辺視の反射機能が過剰に発動する状態だと考えられています。
余談ですが、元日本代表の中村俊輔選手は、通常の人が中心視で動いているのに比べ周辺視の能力が抜群に優れていて、プレー中、周りを見渡さなくても、瞬時に味方のプレーヤーと敵のプレーヤー(誰々という名前まではわからないがユニフォームで判断できるようで)の位置を大体把握でき覚えているという能力をもっていたみたいです。やっぱりワールドクラスの選手はすごいですね。
話を元に戻しますね。視覚過敏の子どもは、この周辺視への反射機能が強く出ている状態なので、見ている、見たいものの周囲に動きながら気になるものなどを置かないことが大切になってきます。すなわち「余計な視覚刺激を減らす」ことが重要なのです。
次回は視覚感覚鈍麻の子どもにはどのように対処していけばよいかの話をしましょう。
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 心理担当
都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 感覚S2⑥